ちょこママnz

ニュージーランドでいろいろ感じること、ハッピーだなと思うことを書き留めたい。

レベル2初日。いきなりロックダウン前の日常風景が広がっていた!

今日からレベル2。職場にほとんどの人が戻って、店もバーなどを除きほとんどが営業してよくなった。カフェやレストランで座って食べることもできる。

さて、昨夜突然思った。「あ、今きっと一番安全な時だよね。新感染者はまた0が二日続いている。と言うことは明日の第一日目が動くには一番安全だ。これからみんなが動き出すとまた感染者がでてくるもんな」と。そして、ベッドの中で「よし、明日マスクして布を買いに行こう!」と強く思った。

なぜ布屋か?いたって簡単な理由。

  1. 店内がえらく広い
  2. 街から離れたところ
  3. 乗り換えていかねばならないが、街の一番端っこのバス停で乗り換えて、次のバスは2階建てだから車内空間が広い
  4. またいつロックダウンになっても縫物をすれば時間がもつなー

朝からだんなと息子に「ママはお出かけします」宣言して、さっさと用意してラッシュアワーを避けるため9時過ぎに家を出た。きっとだんなは思っただろう。「え、じゃ、スーパーや薬局なんで僕が行ってたんだろう?」って。

私は安心できる日が来るまで(有効な薬や予防接種の道が開けるまで。きっと長いだろうな)なるべく人ごみを避けようと思っている。私と息子は持病があるから。が、きっとその日が来るまで一番安全な日って今日初日だと思うのだ

さあ、マスクをして、バスカードやクレジットカードなどジップロックに入れたものをバスのカードリーダーにタグオン(タッチすること)!7週間ぶりの「ぴっ」って音が聞けると思いきや、「降りるときにはタグオフを忘れずに!」のアナウンス。え、じゃ、前回下りるときにタグオフしなかったのかな。げ、じゃペナルティのフル料金取られちゃうな、といきなりどんより。が、なんとバスはしばらくタダらしい!えー、ありがとう!今日は乗り換えの往復だからバス代だけで1000円はしちゃうな、と思っていたので急にハッピーに。ロックダウン4と3の間お客がほぼ0なのに、いつエッセンシャルワーカーが乗ってきてもいいように週末のタイムテーブルでずっと走っていたバス。なのにレベル2でタダで乗せてくれるなんて、ありがとう!!!

久々に乗るバスは「座っていい席」と「ダメな席」のステッカーが貼られていた。

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一応、今日から知人、友人とは最低でも1mは離れていないといけない(昨日までは2mだった。他人とは今まで同様まだ2m取らないといけない)。が、このバスの座席ステッカーは両窓際の席に「座っていい席」が貼ってあって、自分の前や後ろに誰かが座るようになってしまう。私と前の人の背中には50cmくらいしか間隔ないぞ!しかも、おじいさん2人が乗ってきて、私の前の席に2人で座った。ステッカー見てくれー。しかも横を向いて話すからつば飛んでるぞ。よかった、私はマスクをしていて。怖くないのかな?マスクなしで、しかもたくさん席は空いているのに誰かのそばに座るなんて!ま、うれしいのだろう、なんか遠足に出かける子供のようなノリノリのしゃべり方だった。

さて、全国に展開しているSpotlightと言う布、クラフト、生活雑貨の店に着いた。私は列の8人目。15分くらいしか待たずに店内に案内された。入り口には紙に「名前、電話番号、メルアド、入店時刻とサイン」をする欄があり、終わると消毒ジェルをして買い物開始。あー、自分で歩いてみて回り、手に取り、布を触って選ぶ。しあわせー。7週間以上我慢していたのが一気に満たされていく。Covid-19騒ぎがなかったらこんなふうに思えたかな?あまりにも「当然」と思っていたけど、当然ができなくなることってあるんだなー、と痛感。そして、またできるようになったことに感謝。

結局布地を3種、リボン、ゴム、ファスナーを買って意気揚々、帰りのバスに乗った。乗り換えは今度は街の(朝とは別の)端で降り、パンを買って帰ることに。だんながパン大好きなのだ。ロックダウン中毎週1,2回パンの宅配を頼んでいたくらい。お留守番しているから大好きなクロワッサンとペーストリー(甘いパン)を買った。ここでも、自分で連絡先をタブレットに入力する。コンタクトトレースのため。しっかりやってくれてありがとう!

布屋はスタッフ全員、マスクと手袋をつけていた。入り口の外とレジの列には「ここに立つこと」のステッカーが2m間隔で貼ってあった。パン屋は特別なプロテクションはつけていなかった。そして、列もお客が適当に間隔をあけているだけ。店によりしっかりしているところと、ちょっと甘めのところがあるようだ。

一番びっくりしたのは、バスで街を端から端まで通り抜けるときに見た風景が、ロックダウン前と変わってなかったことだ。人出があり、楽しそうに話しながら、何かを食べながら歩いている。いきなりバブル(ニュージーランドでは一世帯をバブルと呼び、このバブルの中に入っていて身を守っているような感覚でいる)がはじけてしまったよう。道端の店でテイクアェイし、そばのベンチに座り、1mも離れずに友達数人と向かい合って食べている。しかも、「お、お前のチップスくれよ」と人のものを手で取って食べていた。その横では、女の子が友達に会いハグをしていた。えー、一応ハグは家族限定ではなかったか?とにかく、あまりにも昔の日常風景を目の当たりにして「昨日までの緊張感はどこに?」と思った初日だった。