5泊で行った南島の旅。本当に良かった。
ずーっと、「息子にマウント・クックを見せたい」と思っていたのだ。そして、それを実現できた。今までは、年中観光客が多くて混んでいるし、楽しめないんじゃないか、と思ってなかなか実行できてなかった。が、コロナのおかげで只今国境封鎖中。これはチャンスとこの旅行を決めたのだ。
お天気は文句なしの晴れ!風もあるが強くない。これは私が息子にプレゼントしようと決めていたスキープレーンに乗れるぞ!と心躍った。
なにせ、息子は飛行機オタク。将来はパイロットを目指している。だから、私が一番好きなマウント・クックの飛行をプレゼントしたい!でも、天候次第で飛ばないこともあるので、がっかりさせないため、前日まで黙っていたのだ。
レーク・テカポから1時間ちょっと、レーク・プカキをぐるっと回ってマウント・クック村まで走る途中で乗れる。前に来たのは17年前だから私もちょっと記憶が定かでなかった。道に「マウント・クックのフライト」という文字を見つけ、車を止め、案内所に入って、勢いよく「スキープレーンで今日飛びたいのですが、出てますよね?」と言うと、「えっと、ここで扱っているのはヘリコプターです!」と。なんと、手前にあるヘリコプターの営業所に入ったようだ。あはは。
マウント・クックには、「スキープレーン(飛行機にスキー板を履かせている)」、「飛行機」、そして「ヘリコプター」の3つのフライトがある。飛行機、ヘリは数社がやっているようだ。実は、私は過去に3種とも乗ったことがある(夏になると頻繁に来ていたから)。スキープレーンはなかなか経験する場所がないだろうから、息子を乗せるなら、これ、と思っていた。
ヘリねー。いいけど、やっぱりスペシャルなのがいいなー。
心のなかで、そう思いながらも一応どんなコースがあるか聞いてみた。なんと、予定していた額よりヘリツアーは高かった。雪にランディング付きでお一人様、490ドルか600ドル。ちょこママ感覚で、お一人様4万9千円か6万円。うー。本当はこれよりはやすいクーポン・ディールを予定していたのにな。
日本人スタッフの人がいて、「今日はもうホリデー客がぐっと減って暇なので490ドルのコース、本当は最低4人から催行のところを3人でも飛ばせますよ。パイロット席が前に2つあるので、パイロット2人付きです!スキープレーンも最低人数があるので、行って人数が足りなければ出ませんよ。今がチャンスです。」と勧めてきた。「えー、パイロット二人ってことは、研修生が一人乗ってくるってことだな。できたら、息子を前の席に座らせてほしいな。」と思い交渉してみた。が、規定により、パイロット席に客は乗せられないらしい。
「どうしよう。風も出てきたし、雲も出てきた。スキープレーンの会社はまだ先にある。今のうちにここから飛んだほうがいいかも。えー。どうしよう。」と少しパニクり始めたので、「すみません、決めれません。ちょっとここのカフェでコーヒー飲んで落ち着いて決めます。」と頭くらくらの状態でやっと言った。
息子もスキープレーンに興味があるようだ。でも、風と雲が気になる、とヘリにしようかな、とカフェで思っていたところに、またスタッフが、
「息子さん、前に乗りたいのですよね?じゃ、6人乗りのヘリが一人お客さんが前に座れるのがあります。もう、特別にこちらのヘリを用意しますよ!」と言ってくれた。うわ、うわ、うわ!願ったり、叶ったり!息子もにっこり。それで決定!
感想は、良かった!パイロットもフレンドリーで、晴れのマウント・クックの頂きを間近に見ることができ、雪の上にランディング!だんなもむすこも大興奮。氷河の溶けた水がプカキ湖に流れ込む様子も見れた。あー、最高!
これは、私からのだんなと息子へのプレゼント。弟に私の日本口座の残高を調べてもらって、日本のカードでお支払い!スペシャルなことには太っ腹な母だ。