ニュージーランドにいると、関係が深い太平洋地域で起きているニュースが取り上げられることが多い。
先週よりニューカレドニアでの暴動のこと、フィジーでHIVが急激に広まっていることを報道していて、私はかなり驚いている。
が、もっと驚いたのは、ニューカレドニアの暴動は日本でも報道はされているようだけど、フィジーで起こっていることが日本語で見つからない(ということは、報道もされていない?)のだ。
なので、ご参考までにどんなふうに報道されているか、ここでまとめてみます。
メタンフェタミン(メス)でエイズになる人口が急激に増えている
以下は、ニュージーランドのチャンネル1のニュースから抜粋したもの。
簡単に説明すると、
- 自分たちだけでは対応しきれないと、フィジーは国連に支援を要請
- 昨年、フィジーでは82人のHIV/AIDS患者が死亡し、
415人の新規患者が発生 - 新規感染者数が毎年倍増、
アジア太平洋地域ではフィリピンに次いで2番目に高い増加率 - フィジーはメスのせいで 「ゾンビの国 」になりかねない
- 子供から大人まで感染拡大している。10歳、
12歳の子供も検査を受けにクリニックにやってきている - 増加を加速しているのは「ブルートゥージング、
あるいは地元ユーザー界隈で知られているブラスティング」
ブルートゥージングとは?
ある人がホストとなり、自分にメスを注射する。ハイになると、同じ注射針を使ってその人の血を抜き、別の人が自らの静脈に注射する。
怖いのは、彼らが注射しているのはHIVだけでなく、他の病気、
これが太平洋全域で感染症が流行すれば大変なことは想像できる。
女の子たちもメスを買うお金がないと、 売春をしたりと深刻な問題になっている。
なんと、ハイになったパートナーからDVを受け、稼いでこいと売春させられたりする女性も出ている。
ハイになっているから思考も狂って、 エイズにかかるかもしれないのに危ないブルートゥージングもやっ てるのが怖い。
フィジーも暖かくて素敵な国のように思っている日本の方もいらっ しゃると思うので、行く予定のある方は気を付けて。くれぐれも、ハイになっている人たちにはご注意を。
ちなみに、日本ではメタンフェタミンは、「シャブ、エス (S)、スピード (speed) など」の俗称で呼ばれる。英語では「アイス(ice)、メス(meth)、クリスタル・メス(crystal meth)など」の俗称がある。