ちょこママnz

ニュージーランドでいろいろ感じること、ハッピーだなと思うことを書き留めたい。

おっちゃんの存在に救われていた

木曜と月曜日の2日にわたり、引き継ぎというか、まずはどんな仕事をしているかの研修だった。

 

火曜日から、いよいよお留守番。

 

朝、1−2時間はもうひとりボランティアの人がいて、でも、彼は全く私が請け負う仕事とは別物をやっている。

 

でも、オフィスにもう一人いてくれて、ちょっと話しかけることができるのはありがたかった。

 

今まで私は午後のボランティアで入っていて、今までは彼と顔を合わせた機会は2度ほど。だけど、「ハロー」で終わっていた。マネージャーからは韓国の人と聞いていた。

 

いざ、狭い部屋に二人でいてわかった。結構ひょうきんなおっちゃんだった。前回マネージャーがコロナで不在だったときに頼まれていたゴミ出しをしそこねて、なんと3週間の燃えるゴミが溜まっていた。その前の2週間も忘れていたらしい。マネージャーと会長に「もー、メモまで作ってあげたのに」と怒られたらしく、「今回の不在中は絶対に出さないとな」と、この3週間は頑張っていた。

 

が、一つやると他のことは忘れるみたいだ。コーヒー、紅茶の補充を頼まれていたのに忘れてる。ウ~ン、いいか、気づいちゃったし、やっておこう。

 

エレベーターにおいている非常用の携帯電話の電池交換も、週2度やるように言われてたのに、念の為チェックすると電池切れ。おいおい、万が一のとき外に通報できないじゃん。

 

でも、結構楽しい人だから、いいか、とそっと交換しておいた。

 

このおっちゃんは面白い。キッチンにグループの人がおいていったミューズリーバー(ナッツやドライフルーツが入った棒状のお菓子)をいつももらってくる。そして、机の引き出しにしまう。食べたことはみたことがない。彼が帰ったあと、そっと引き出しを開けると、増えている。まるでリスが食べ物を隠しているように。

 

おっちゃんだから、冗談が多い。へ〜、韓国の男性って冗談好きなんだ。と、思っていたら、彼は香港の人だった。あ、納得。なんとなく真面目というよりは朗らかで、いつも冗談言ってるし、なるほど。

 

私は3週間の契約を結び、この間はお給料も出る。おっちゃんは私よりここでのボランティア歴長いからまずい雰囲気にならないといいな、とちょっと心配していたが、仕事内容が違うのでホッとした。

 

おっちゃんが帰ると、なぜか毎日忙しくなった。そして、この3週間でおっちゃんは器用に事件や面倒なことから上手にすり抜ける技を持った人だということがわかった。

 

走る忍者のイラスト

 

例えば、彼が帰ってからすぐにトラブルがあったり、クレーム処理の電話をしていると「じゃ、ね〜」と外から窓をノックして笑顔でするりと帰ってしまったり。「え〜、こんなときこそ、おっちゃん一緒にいてよ〜」と思うが、もういなくなっている。

 

女性ばかりのグループの人が、「一緒にお茶しましょう」と誘われると喜んで、約20人のおばあちゃんとお茶をしたり。

 

彼のこの性格に救われていた。