今週は全国的にお天気が大暴れ。ウエリントンなんて雨と風がすごく、なんか5日間くらい台風だったんじゃ、と思うくらいすごかった。
昨日は、大雨で堤防がダメージを受けて「南島のティマルで緊急事態宣言」と言っていた。クライストチャーチを含むカンタベリー地方も洪水で大変そうだ。
あー、荒れに荒れている。コロナで十分に痛手を受けているのに、自分たちが地球を痛めた結果だよな、気象変動。
ところで、ニュージーランドは別の意味でも荒れている。
- ギャングによる銃犯罪(主にオークランド周辺)
- Ram raid(速攻型窃盗。雄羊(ram)が突進するかのごとく、車両で店舗などに突っ込み、物品を窃取して、すぐに逃げる犯罪)
ニュースを見ると、なんだかほぼ毎日銃犯罪を聞いている感じ。ギャング同士の襲撃なんだけど、たまに間違った家を襲って一般市民が被害にあったことも。こわー。しかも、5月の発表だと1か月間で109件の銃犯罪があったとのこと。もういい加減にしてほしい。
これまた、今年に入ってからよく耳にするのは、Ram raid(ラム・レイド)。しかも、低年化している。確認されている最少年齢は7歳の子供も参加の窃盗。大抵は夜中、ショッピングモールが閉まった後に車で乗り付け店舗に突っ込み、お金になる電化製品を盗んだり、コンビニや酒店に突っ込みタバコやお酒をかっぱらっていく。すご。
https://www.1news.co.nz/2022/04/28/7-year-old-among-kids-trying-to-rob-hamilton-shopping-centre/
これに出てくるビデオ、3分間にいろんなラム・レイドの様子が収められている。
7月までの過去一年間で、436件のラム・レイドが記録されている。しかも、過去5年間で400%も増えており、摘発されたうち76%は18歳以下の若者によって起きた事件だ。
子供が真夜中に行動するって、いったい親は何をしているの?と思うが、きっと家庭に問題がある子供たちが集まってやってるんだろうな。
以前、シリア・ラシュリーと言う刑務官経験のある作家の本を読んだことがある。彼女の本で、「子供が選択を誤って犯罪に手を染めてしまうのは、家庭に問題があることが原因」と警笛を鳴らし、「グッド・マン・プロジェクト」と言う高校生とその親を対象にティーンエージャーが何を考え、どんな行動をとっているのか、また「間違った選択をしないためにはどうしたらいいか」と言った活動をしていた。また、こと男の子にとっては、思春期の段階で母親が横に退き、父親がロールモデルとして子供を引っ張っていくことの大切さを唱えていた。
きっとギャングになった人たちも家庭に問題があったんだろうな。ドメスティック・バイオレンス、薬中毒、アルコール中毒の親、兄弟。経済的な不安、などなど。
抱えている問題は大きいが、いいロールモデルもおらず、救いの手を求めることを知らずに苦しんでいる人が多いのか。
どうやったらよくなるんだろう。