ちょこママnz

ニュージーランドでいろいろ感じること、ハッピーだなと思うことを書き留めたい。

これで終わり。胃カメラの話

麻酔でコトンと眠りに入った息子をおいて、私はスタッフに術室から連れ出された。さっきの個室で待つのかと思ったが、どんどん歩いてメインビルからチルドレン・ホスピタルへの空中通路までやってきた。

 

スタッフは「じゃ」と言って去ってしまった。

 

しょうがない、ディ・ステイの部屋で待とう。

 

廊下で前の人がぎょっとした顔になった。

 

「?」

 

あ、しまった。まだPPEとキャップ、靴カバーをつけたままだ。

 

 

 

こんな格好で一般人の中に現れたら、そりゃぎょっとするよな。

 

しかし、息子のジャケット、大きな袋に彼のスリッパで私の腕は塞がれている。どうにかキャップとカバーはとったが、PPEは脱げない。

 

怪しい、PPEをまとった私は静かな顔を作り、ディ・ステイまで歩いて行った。ひゅー。やばい人だよな。

 

しばらくすると、私の携帯に電話が入った。カメラ担当医だった。

 

「食道、胃、小腸の入り口を確認できました。食道の下の方の粘膜が変化を起こしているところが見られました。バイオプシーで細胞を採りましたので、病理学の検査に回します。終わりましたよ、お母さん」と説明してくれた。嬉しい、すぐに様子を教えてくれて。

 

ホッとして、息子が帰ってきたときに飲ませる水や本を用意。すると、また携帯がなった。

 

「お母さん、息子さん今第二リカバリーの部屋に移しました。迎えに来てください」

 

え、どこだ、それ。説明してくれるけど方向音痴の私にはさっぱり頭にイメージができない。

 

「わかりました。途中まで迎えに来ますから、とにかくメインの術後の受付まで来てください」と切られた。

 

ひょー、何だ、結構ドキドキするぞ。会えるかな。

 

レセプションはわからなかったが、術後のエリアでキョロキョロしていたら、笑いながら丸顔アジア人の人が「ちょこ?」と声をかけてくれた。

 

それから、通路をあちこち曲がり、たくさんのベッドで目を覚ますのを待っている患者とそのとなりに様子見をするスタッフが座っていた。なんと、息子はもう半身を起こし、アイスブロックを美味しそうに舐めながら、ご機嫌でスタッフとおしゃべりしている。

 

「もう良さそうね」と看護師から告げられ、話を聞いていたスタッフが「じゃ、戻ろうか。お母さんついてきてください」と言われ、後ろを歩いた。

 

なーんか、他の子はまだ眠そうにトロ~ンとした表情で帰ってきてたぞ。なのに、息子はいつもよりもハッピーそうに「いや〜、寝ちゃった。しかもすごい清々しい感じ。起きたときにさ、あれ、ここどこ?あ~、病院じゃんって思ったんだよね」とか、本当に嬉しそうに話す。

 

「あの、ハッピー・ガスとか吸わせたんですか?」と思わず聞いてしまった。本当にそのくらい饒舌だった。

 

1、2時間様子を見て、異常なければ帰ることができるそうだ。だんなとは交代で朝ごはん食べに出たりしていた。私もお腹が減ったので、息子に後で食べさせるサンドイッチを買いにちょっとお散歩。

 

あ~、神様。ありがとうございます。息子、無事に検査を終えました。目も覚ましました〜。

 

結果は1、2週間かかるそう。さあ、息子のどこがどうなっているのか、この検査でわかるのか。もうずーっと頑張ってきてるもんね。早く対策を取れるように原因がわかりますように!

 

 

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