ちょこママnz

ニュージーランドでいろいろ感じること、ハッピーだなと思うことを書き留めたい。

マイケル・ベイカーのコメント。うん、納得いく

前記事からの続き。

 

www.tvnz.co.nzオンデマンドで2021年5月3日のブレックファスト7:08から7:16amまでキャストのジョン・キャンベルと疫学者のマイケル・ベイカーが話しているのが観れる。(VPN使えば日本でも観れるのかな???)

 

ジョンが聞く。「毎日の新感染者数が約400,000人出ているインドが、東京オリンピックにチームを送り出す意向です。この惑星のベスト・アスリートが、近距離で集まって競う、そんなことやって大丈夫なんでしょうか?」

「オリンピック自体は素晴らしく、いつも応援しているけれど」と言いながら、「でも」とベイカー氏は続けた。彼の意見はこうだ。

  • ニュージーランドのような高所得の国は安全にできるかもしれないが、でも、今はその時期ではない。"Now is the wrong time"とはっきり言っている。
  • まだパンデミックの真っ最中だ。
  • 2021年の最初は、「パンデミックを成敗したお祝い(の意味も込めて)のオリンピック」開催だった。
  • しかし、現時点で世界の一日の新感染者数は100万人に達する勢いで、死者数も約15,000人だ。
  • オリンピックは公平である、と言うのが趣旨だ。だが、現実は、高所得の国はワクチン接種もできcovid-19も抑え込めるが、低所得の国は真逆だ。
  • 日本にとってもとても難しいだろう。世界中から大勢の人がやってきて、どんなに正しいことをやっていても、間違いは起こるだろう。
  • オリンピックは、過去2回の世界大戦の時にキャンセルになった。今の私たちは「パンデミックとの世界大戦中」だ、後1年の延期にした方がいい。
  • 日本の一般市民だってアンケートで「オリンピック開催はしたくない」とはっきり言っているではないか。もちろん、医療関係者も大反対だ

ジョンが聞く、「だけど、アスリートたちはきっと一生に一度になるだろう、このイベントに全人生をかけているのです。彼らにどう説明しますか?」

ベイカー氏は、「もちろんアスリートの立場から言えば、悲劇です。ですが、国際オリンピック委員会と日本政府が大きな決断をしないといけないのです。バランスをとるのが難しいでしょう。ですが、今のパンデミックの真っただ中でこのような大きなイベントを開催するのはまったくもって意味を成しません」と強く語った。

ジョンが「では、ニュージーランドは大変申し訳ないが、うちは今年は参加しませんと立ち上がった方がいいのですか?」と続ける。

「ニュージーランドはサイエンスを駆使してパンデミックと戦う、世界のモデルとなりました。サイエンスは大勢がかかわる国際間の大移動をするな、と言っています。開催すれば、パンデミックを成敗することはできません」と答えた。

 

うん、ベイカーさん、私もそう思います。

どうか、日本よ、とにかく今年は断念しよう、もうずいぶんとみんな苦しんでるよ。