ちょこママnz

ニュージーランドでいろいろ感じること、ハッピーだなと思うことを書き留めたい。

ふとだんなとの出会いを思い出した

なんだろう。明日からレベル2だから、気持ちが明るくなっているからかなー。ふと、だんなと出会った頃を思い出した。

 

だんなと出会ったのは、2005年初頭だ。私は、2004年の11月にアロマセラピーのすべての課程を終え、クリニックでの研修も終わり、次のビザを取るための書類を取りに日本に帰った。そのときに、住んでいたフラットを退去していたので、1月にニュージーランドに戻ったときに、1,2ヶ月の予定で大きなボーディングハウス(下宿屋)に住んだ。下宿屋と言っても、ご飯は自分たちで勝手に作れるように大きなキッチンがあり、昔のお屋敷なのでたくさんの部屋があり、そこに20人ほどの下宿人がいた。下宿だが皆、お互いフラットメートとよんでいた。

 

マレーシア人の気の優しい大家さんが経営していて、古いお屋敷と大家さんに惹かれてすぐに契約。

 

年齢は、下は19歳、上ははっきりはしないが当時30代後半か、40歳くらいのキィウィの男性がいた。韓国人、日本人、タイ人、マレーシア人。白人では、このキィウィとドイツ人の20歳の女の子と、うちのだんな。アジア人優勢だった。

 

私が入居したときは、だんなはドイツから来ていた女友達2人とオーストラリアの旅に出ていて、私が彼に会ったのは1月下旬。

 

同居人たちからちらりと、「今日(だんなの名)さんが帰ってくるね。」と言うのを聞いて、ふーんくらいにしか思っていなかった。

 

帰ってきたら、えらく楽しそうに話す、まるっとした男の人が、ここの同居人たちより遥かに年上の女性2名と楽しく話している。なんかいい感じ。

 

彼が名前を名乗ったが、聞き取れなかった。初めて聞く名前。しかも、そのときはバーバリア(日本語でバイエルン)出身だ、と言うけど、どこそれ?っとうっかり聞いたので、バカモーン、王国を知らないのか!ともちろん冗談だが怒って見せただんな。(だんなは絶対ドイツ出身とは言わない。話す言葉もバイエルン語。標準語のドイツ語を話すのは心が痛い、と言うくらいきらい)。

 

名前を教えるために運転免許書を見せてくれた。え、なんかピーター・ジャクソンみたいなヒゲモジャの写真。くまみたい。あ、私より若い。

 

その夜、私がわさびを使っていると、対抗してドイツの西洋わさびの瓶詰めを持ってきてどちらが辛いものに強いか競争だ、と挑んできた。私は小さじに4分の1ほどの西洋わさびを乗せペロリ。だんな、同様にわさびをペロリ。その後は泣きむせぶ。ふふふ。わさびは強いのだよ。

 

そんなアホなところから始まった、フラットメート生活。私ともうひとりの日本人の女の子、だんなの3人は母屋から歩くこと30秒の離れに各個室があり、そこに住んでいた。

 

車を持っている人は少なく、みんなてくてく歩いて重い食料品を抱えて買い物から帰ってくる。私もそうだった。が、週末は仕事がお休みのだんなは、朝から一週間分の洗濯をし、午後からスーパーに行くひとー、と声をかけてくれていた。なので、私も一緒に乗せてもらって買い物に行った。

 

でも、よく考えたらだんなが料理をしているのを見たことがない。だんなは歯磨き粉とか洗剤とかそんなものを買って終わり。私は待たせては行けないと思い、必死でメモに従い買い物。でも、他の人はゆったりやっている。

 

だんなが、「ゆっくりコーヒーを飲んでいるから、しっかり買い物していいよ。」と待つのは気にならないと言ってくれた。その言い方が、本当に全然気にしない、と無理のないことを感じさせる、なんとも素敵な言い方だった

 

きっと毎回こうしているのだろう。だから他の人はゆっくり買い物してたのかー。

 

買い物を終えると、だんなはスーパーの隣のカフェで、これまた幸せそうにコーヒーを飲んでいた。私の人生で、人を待っているのにこんなに幸せそうにしている人を見るのは初めて。すごく印象に残った。

 

私は、仕事のオファーをもらっていたので、あとは就労ビザが降りるのを待つばかりだった。そして、思っていたより早くビザが降りたので、人口700人の村にあるリゾート地に引っ越すことに。これが1月下旬。

 

引越荷物は、洋服、本、マッサージ・テーブル。どうやって移動しようかと思ったら、日本人のご夫婦が洋服、本を車で翌週持ってきてあげると言ってくれた。でかい、マッサージ・テーブルは新しいフラットメート(彼女が迎えに来てくれるようになっていた)の車には無理そうだ。そこに、だんなが2週間後なら、届けてあげるよー、と言ってくれた。その言葉に素直に甘えた。

 

その頃から、だんないい人だよねー、と思い始めていたと思う。

 

長くなったので、次に続く。

 

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だんなの友達と仲良くなり、彼女らが帰国する前に取った写真。多分、出会ってから1週間くらいか。私が異常に引いているな、あはは。(下宿先の庭にて)