昨日は何もかも変な方向に向かった。どうして？
天気はいい。風はあるけど、気温も上がってきた。このホリデーの最大の楽しみ、キャッスルポイントに来たのに。
海岸線がきれいな、とても素敵なところ。灯台のところまで歩いていくと、３６０度美しい景色が見れる。
なのに、「さあ、いつでも海に入れるように水着に着替えておこう！」と私が言うと、だんなが「いまじゃない」とぶっきらぼうに答えた。がーん。
よっぽどニュージーの北島の上のほうに住んでいないと、海に入って泳ごう！と言う条件はなかなかそろわない。水が冷たい、風が冷たい。なので、今日みたいな日を使わない手はない。しかもラグーンだよ！引き潮に引っ張られることなく、浅瀬だから子供も安心だよ。こんな日めったにないよ！と思ったけど、ばっさり切られてしまった私は、頭の中で「落ち着いて、落ち着いて。せっかくのホリデーなんだから」と繰り返し自分に言い聞かせていた。
でも、なんとも納得いかない。こんな素敵なビーチにいるのに、水着だってもってきてるのに、天気なんていつ変わるかわからないし。なのに、水に足をつけることさえしない。
息子とだんなは靴をはいたまま、砂丘になってるところで遊んでいた。いいけど、海どうするの？
一人はだしになり、膝丈まで水につかる私。わー、水温かいよ。これなら寒がりの私だって全身入れる。
灯台まで歩こうと言うので一緒に歩いた。一向に海に入る話にはならない。弁当を食べ、海に入ろうよと誘うと、もう少ししたら水着に着替えてもいいと言った頃には…ときすでに遅し。
そう、南風に変わり、肌寒くなってきたのだ。ニュージーは南極に近い。南極にある基地に行くため、アメリカ軍の飛行機が最終給油をするのにクライストチャーチの飛行場にとまっているのを見たことがある。その位近いのだ。だから、風向きが南に変わると、平気で１０度位温度が下がることもある。
やっぱり、もう少し強く言えばよかった！
めったにないチャンスを逃したので、めらめらと怒りが出てきた。
「他の人は水に入って遊んでたのに！何で『今じゃない！』だったの？いつ入る気だったの？」
しまった、抑えていた気持ちが爆発。えーん、せっかくのホリデーなのにな。
（長くなったので明日につづく）
