ちょこママnz

ニュージーランドでいろいろ感じること、ハッピーだなと思うことを書き留めたい。

ドッペルゲンガーを体験した

2週間ほど前。丘の上を散歩していると背の低いおじいさんが大きなビニール袋を片手に何やら黒いものを拾って入れている。だんだん距離が近づいてくるとその拾っているものは牛のうんちが乾いたものだというのが分かった。おじいさんに「おはようございます!」と声をかけると、「これはね、庭のいい肥料になるんだよ。春になるからね」とちょっと照れながら答えてくれた。へー、そういえば昔のフラットメートが馬の糞をもらってきて庭にまいてたな。すごく臭かった。でも、この牛のうんちはカラカラに乾いていて、大人の手のひら2枚分くらい。おじいさんが簡単に半分に折って袋に入れているところからそこまで臭くないのだろうな。

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1&2)ほやほやうんちと乾いた牛の糞、3)キャトル・グリッドと呼ばれるセキュリティ。牛や羊が足を間に挟まれるかもと恐れてこの先まで出ていくことはない

「よい一日を!」とお互い声かけ、歩きだす。おー、遠くで黒い牛たちが草を食んでて今日も平和だ。

少し遠くまで歩いて、折り返してきたところだった。前から青いバギー車でさっきのおじいさんが丘を下りてきている。うんち拾い、終わったのかな。道を開けるため横にずれて立っていると、「ありがとう」とにっこり笑って通り過ぎて行った。へー、おじいさんバギー車持っているんだ。

さあ、もうすぐウォーキングトラックから出て普通の道に出ようかとしたとき、目の前の坂からうんち拾いのおじいさんが現れた。え、さっきもっと遠くの丘を下の方に下りて行ってたよね?しかも、手にはビニール袋をぱんぱんにして大量だ、の笑顔。

そして、道に止めてあったシルバーの車に牛のうんちを積んだ。え、まさか双子?いや、ドッペルゲンガー ?だって、どんなに急いでも丘を反対側からぐるりと回ってここに出てくるのは時間かかるよな。

キツネにつままれたような気になりながら、ぶつぶつと「あのおじいさんとバギー車のおじいさんと同じ人?双子?何者?」とつぶやきながら家路についた。

実は、バギー車のおじいさん、昨日のブログに書いた人とはちょっと違う。数名のファーマーが牛を連れて歩いているのか、もしくは私の見間違いか、本当にドッペルゲンガーだったのか。もう少しバギー車のおじいさんと仲良くなって聞いてみたい。

 

choukoureimamanz.hatenablog.com

 

さて、この経験をした同じ週。バスに乗っていると乗り込んでくる人の中にドイツの友人を発見。え、いや、彼女はインゴルシュタットの近くの村から毎日ブログを書いているぞ。旅行に出たとは聞いていない。でも、どんどん近づいてくる女の人は、髪型、顔の形、体の動き、目の動かし方も全く同じ。えーーーー。ちょっと怖くなってしまった。

こんなことが続くのだろうか、とブログにあげるのを躊躇したが、どうやらその1週間でこの現象は収まった。だけど、不思議。絶対にそっくりだったし、本人だと思う。