ちょこママnz

ニュージーランドでいろいろ感じること、ハッピーだなと思うことを書き留めたい。

どう表現したらいいか、サイクロン・ガブリエルの被害

2月14日に発令された「国家非常事態宣言」。サイクロン・ガブリエルがニュージーランドの北島の広い範囲で甚大な被害を出した。

 

特に被害が大きいのは、ホークス・ベイ、コロマンデル、ノースランド…。

 

 

昨日から水が引き、乾いてきたので被害状況家が明るみに出てきた。どういうふうに言い表したらいいのか。あまりの惨状に「ショック」としか言えない。

 

水が引く前は、家の屋根だけがかろうじて上空から確認できるだけの町。

 

土砂崩れが多発してぺしゃんこになった家々。

 

胸くらいまでの水が家に入ってきて、その中を必死に進みながら避難をして来た住民。

 

皆くちぐちに「すべてを失った」、「家族と連絡が取れない」、「これからどうすればいいの」とショックを隠せない。

 

水が家の中に残っているときは、デッキブラシで泥ごと掃き出す様子が映されていた。

 

水がひき、重い泥が家の中に残っていて一歩一歩、足を抜きながら移動する様子。

 

この泥が乾いてしまったら、かき出す作業は大変だろう。

 

 

 

TV1のニュース記事からお借りした写真。土砂が家の屋根近くまでで固まっている。下記の記事の中でこの家の様子がビデオで観ることができる。

 

 

 

 

出店元 www.1news.co.nz

 

サイクロンが過ぎ去り、やっと軍のヘリで救援物資を孤立している地区に送る作業が始まった。

 

電気、電話の電波なし、水なし、食料も尽きてきた住民たちが「やっと助けがきた」、「助けが来るのか情報を得る手段がなかったので、ヘリが来て安心した」と安堵の表情。

 

私が夕方のニュースでチェックしたときは、9人の死亡者を伝えていた。まだ安否がわからない人が4000人以上もいる。

 

ヘリからの救援物資を喜んだ人の中に「他の地方も甚大な被害が出ているなんて知らなかった。だって、テレビもラジオも停電でだめ、ネットも使えない。救援物資ヘリの中に2,3でもいいから新聞が入っていたら、一体何が起こったのかがわかるからあったらいいと思う」と話していた。そうだよね、逃げるのに必死で情報が何もなくって本当に怖かっただろうな。

 

水と泥で汚れたものはほとんど捨てるだけ。汚物やいろんな化学薬品やら、何が混じっているかわからないから使えないのだ。

 

道路もまだまだクローズしたところが多い。陸路で救援物資を運ぶのは難しい。どうか皆が寄付しているお金や物資が早く彼らに届けられますように。

 

 

あっという間に水が襲ってきた。まるで津波のようだった、と語る夫婦

出店元 www.stuff.co.nz