昨日、日本大使館主催の「在留邦人向けウェリントンの治安情勢・緊急事態対策に関する講演会」に行ってきた。
ここ一ヶ月で、私は近所で怖い思いを2回している。しかも、今週5日のあと少しで日付が変わるという夜中に大きめの地震があったばかりだ。これはしっかり情報収集をしておこう、と行ってきたのだ。
出典元 https://www.geonet.org.nz/
マグニチュード4.8だが、震源地がウエリントンから南西15キロ、深さ13キロと浅いところだったので、ものが「カタカタ」となっていた。
こんなときにだんなはいない。揺れが收まってすぐに息子とお互いチェック。「お母さん怖かったわ〜」と言うと、なんと息子がハグをくれた。やった、めったにくれないハグ。もう一度「怖かった〜」と言ってみると、またハグをくれた。これだけで、ハッピー。
さて、出席した講演の収穫は。
<<警察>>
- 夜に歩くときは、なるべく店があるところを、またドアから少し離れたところを歩く → 防犯カメラがある確率が高く、なにかあったときに映像から犯人を割り出せる
- 車が自分に向かって走るように歩く → ドライバーが目撃者になる可能性がある
- 緊急の電話番号は111。もし、もう事が起こっていて今すぐに警察がこなくても良いが、対処してほしいときは105をダイアル
<<地震>>
- 地震のときにドアフレームにつかまるのはおすすめでない。これは昔、大地震のあとに建物は崩れ、残ったのはドアフレームだったのを新聞が取り上げて以来、なぜか「安全」神話ができた
- 地震で屋内で起こり得ることは、1)なにかが上から落ちてくる、2)床にあるなにかにつまずくだ
- やるべきことは、1)身をかがめ、2)机、テーブルの下にもぐり、3)上からなにかが落ちてこないよう、しっかりとテーブルなどの足を握り、動くかないようにする
- 津波の避難勧告が出るのには時間がかかる。「(1分くらいの)長い揺れ、強い揺れを感じたら速やかに避難せよ!」が鉄則。Long, Strong, Gone!
- 津波マップを見て、自分が住んでいる地区の危険ゾーンをチェックしよう
- 赤、オレンジ、黄色のゾーンにいる人は、大きな揺れのあとは躊躇せず、ゾーンから撤退
- 大地震の後の電気、ガス、水道の復旧にはCBD(ビジネス中心地)でも約50から80日かかる
- 道路の復旧は、空港ー病院ーCBDをつなぐことを最優先とする。そこから各方面の復旧が始まる
私が特に学べたと思うものを上記に示した。
家探しのときに、私は必ず津波ゾーンと地崩れしやすいところをチェックしている。今の家もウォーターフロントに近いので心配したが、小さな道を挟んで向こう側がイエローゾーンの終わりだ。と言うことは、ここは大丈夫だな、と思い契約した。
が、質問タイムのときに「東北の地震を体験しました。あのときはかなり内陸部まで津波が来たので、このイエローラインは甘いような気がします」と言う意見に、
「はい、イエローラインから出ていても(1分くらいの)長い揺れ、強い揺れを感じたら速やかに避難せよ!を津波ゾーンのイエロー近くの人はやってください!」と回答が来て、「え〜」となってしまった。ガーン、了解。そうだよね、道一本しか挟んでないもん。逃げます!
出典元 https://www.wremo.nz/hazards/tsunami/tsunami-maps/
うちも息子には「大きな地震のときは、学校にいなさい。親が学校に向かって歩いてくるから」と歩く道も一応決めている。学校の外にいるときは、近くの小学校に集合だ。
ウエリントンの皆さん、東海地方と同じで「大きい地震が来るかもしれない、ではなく、いつ来るかが問題だ」ですよ。しっかり心の準備をしておきましょう!