ちょこママnz

ニュージーランドでいろいろ感じること、ハッピーだなと思うことを書き留めたい。

祈りの効果はあると思う

昨日、ドイツ在住の日本人友達が風邪をひいて大変だー、とWhatsAppでメッセージを送ってきた。どうやら、同居家族にうつされてしまったそう。どんなに自分で気を付けていても同じ空間で長い時間一緒に入ればうつってしまう。つらい。

そばにいたら、おかゆでも持っていくのになー。遠くにいては、できることは「早く治ってほしい」と祈ることくらい。でも、祈りのパワーってあると思う。私は何度も友達の優しい気持ちのパワーをもらって困難な状況から復活した。なので、私もパワーを送ることに。

おととしから肩を痛めていて、ただいまリハビリ中。2キロのダンベルで体操していた時だったので、これを片手に「治れー。楽になれー」と送ってみた。さて、その効果はいかに。

  

やり取りしていて思い出した。初めてニュージーランドで風邪をひいたとき、あー、外国に住むというのはこんなところが大変なんだーと感動さえもしたあの頃。

39度近くの熱が出て、のども腫れていた。水を飲むのもつらい。氷を口に含め、ずっとベッドに横たわっていた。フラットメートが「どお?」とドアを開け聞いてくれた。「だめー。とにかく何もできない。食欲もない」と答えるのがやっと。

しばらくして、またドアが開く。「ほら、これでも食べて、水分補給もしないとだめよ。エネルギーでるよ」と持ってきてくれたのは、

  • 7up 日本にあるかな?スプライトみたいな味のソフトドリンク1.5L。
  • 分厚いチョコ(今日買って測ってみたら厚さ1.5cm!)ピーナッツ入り

だった。(写真は同じチョコでアーモンドいり。ピーナッツよりおいしい)

f:id:choukoureimamanz:20200216115734j:plain

あまりにも予想もしないものだったので、びっくり。しかも、彼女は看護婦。うーん、ニュージーランドでは病気の時はこれなのか。もしかしたら、本当にこれでエネルギーが出て治るかも。と7upを少し口にする。カラカラの口とのどが泡がはじける刺激で痛い。だめだ。チョコレート、うーん、のどが痛くて口を大きく開けれない。無理。と言うか、熱で口の中が変なのにチョコの甘さは想像しただけでも、うっ。

熱を下げるため、布団をかぶって寝ていた。またフラットメートがきて「放熱させなくちゃ」と布団をはがし、「そろそろリビングに出てきなさい。寝てばかりいると胸に悪いよ」と引っ張り出された。

ソファーに座るもきつい。テレビをつけてくれるが見る気になれない。ベッドに戻りたい。

そんな時に、日本人の友達がタイミングよく電話をくれた。

「たすけてー。寝てたいけど、胸に悪いといわれて起きているー。日本人は病気の時チョコは食べないよねー?」と訴えた。

夕方。その友人がおかゆと、リンゴをすりおろしてくずで固めたものをもって訪ねてくれた。あー、そう。こういうのが弱った体には優しいよねー。

食べ物は自分の体にしみ込んだ文化だ。日本で病気の時に食べたおかゆ。そして、治った記憶。その時と同じものを食べると、「絶対によくなる」って思えてくる。不思議だ。

あれ、書いてて思う。私っていつも誰かに助けられている。ありがたい。私も恩返ししたいと思っている。だけど、きっと優しくしてくれた本人に同じように返す機会は少ない。例えば、引っ越してしまったり。なので、私ができるのは Pass it forward。その本人ではなく、誰か別の人に自分がしてもらったようにやさしくする。それを心掛けている。

人間だから怒ったり、ムカッとすることもあるが、こうしてチャンスがあれば恩返しをしていると自分の周りが平和になっていく…と思う。