去年の12月に息子は16歳になった。ニュージーランドの義務教育のY11(11年生)が終わった。今年から、Y12だ。Y12とY13がシニアとよばれ、制服も年中半ズボンから、ネクタイに年中長ズボンへと変わった。靴も、今まで丸い靴先のものから、尖ったデザインを息子は選び、何だがえらく大人びて見えた。
16歳になると、なんだか一気に世間は大人扱いをするようになった。
- 公立病院のこども病院からは卒業。もし、今後体調が崩れたり、新たな病気になると「大人の病院」にお世話になる。
- 銀行のカードを作ろうと思い出向くと、「16歳ですか。じゃ、お母さんじゃ手続きはできません。本人に来てもらってください」とあっけなく追い返された。しかも、子供口座は解約へ。
- 家庭医の予約など「マネージ・マイ・ヘルス」というサイトで私がやっていたが、これからは息子のアカウントを作って、彼が自分の健康に関する情報を直接見ることができる。
- 学校の身分証明書とバスカードが合体していたが、「16歳で義務教育が終わった」ので、このカードは身分証明書だけとなった。バスカードは別に用意しないといけない。
でも、バスなどの公共交通機関では、まだ「子供料金」だ。
銀行でのやり取りもびっくりした。
とにかく、息子の口座に関しては「息子と直接」会話で、私はそばにいるだけ。そして、私にとっては目から鱗の、「御本人の意思が優先」の大人の扱いにたじろいだ。
銀行員「カードを作りたいんですね。じゃ、大人口座になります。良いですか?」
息子「はい」」
銀「電話番号をください」
私「あ、今のままで」
銀「お母さんの電話番号ですよね。息子さんのものをください」
私「いや、まだその辺は親が管理したいです」
銀「これ、息子さんの口座ですよ」
私「はい、でも、家を離れるまでの18歳までは私の方でお願いします」
銀行員は、この電話番号の件で3回確認をしてくる。しつこいな〜。
銀「お金はどこから入ってきますか?バイトするんですか?」
息子「えっと」
私「お小遣いとして、毎月口座に親の口座から移動します。今のところそれだけです」
銀「なるほど。では、オンラインで支払いができるカードにしますか、それともエフトポス(スーパーなどの店舗で銀行カードで払う、また店でお金を引き出すことも可能)のカードにしますか?」
息子には予想もしなかった質問。
私「まだオンラインでの買い物はさせたくありません。エフトポスだけで結構です」
銀「えっ、だけど息子さんはオンラインで買い物をするんじゃないんですか?いいんですか?」(息子に問う)
息子は戸惑う。
私「オンラインはまださせたくありません。必要なときは、今までどおり親が一緒にクレジットカードを使ってします。必要ありません。」
またもや、3回銀行員は息子に確認。おい、おい。ここで、親は口出しできないの?
結局、Eメール・アドレスを彼のもので登録し、電話番号は親の番号。残高や動きは親も見れるようにしてもらった。
日本でもそうなのかな?逆に日本は、通帳とハンコがあれば誰でも口座にアクセスできるよね?あれ、今はマイナンバーがあるから、それはない?
16歳、親は口出しできない年のようだ。