ビーチに流れ着いた枝と転がっていた貝殻やガラスの破片などワイヤーでぐるぐる巻きにして吊り下げてみた。
もうちょっと長さがあってもいいよね、と一番下にドイツで乳がん手術のあとに参加したクアとよばれる療養で訪れたグルミッツと言う町の絵葉書をつけた。
思い出の場所の絵葉書をどういうふうに使おうかな〜、と思っていたところだったのでちょうどよかった。ふふふ。
グルミッツを訪れたのは、2017年の11月から3週間。海辺の町で子連れで同じ病気の治療中の患者が集まって、自分がかかった病気を深く理解、身体的にも精神的にも傷ついたはずだからそれを癒やす目的で集まった。
私が参加したのは、乳がん患者でこどもと一緒に療養するクア。がんと診断されてから、あれよあれよとベルトコンベアーで運ばれるかのごとく入院、手術、放射線治療と本人はとにかく忙しかった。当時9歳だった息子のことが気がかりだった。国を超える引っ越しをして、ドイツの学校が合わずに苦しんでいる所にママが乳がん。息子にとってはとんでもない大きな出来事だったと思う。
私が入院している約一週間、昼間は会えたが離れていた息子。クアの3週間、しっかり一緒に「ママと息子タイム」が取れる。あの3週間は私たちにとってありがたい、守られた温かい3週間だった。
そんな時間を過ごさせてくれたグルミッツが毎日の生活の中に思い出として加わった。Sea Mobile、これからもよろしくね。
クアで息子が作ったアヒル。いい思い出だ
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乳がん患者は見た目は普通だから、困った、困った
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カルチャーショックだった、ドイツの患者専用のお手伝いさん
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告知から手術までのあっという間の一週間
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